「エンジニアになりたいけれど、就活の軸が『モノづくり』や『ITで社会貢献』といったありきたりなものしか思いつかない…」と悩んでいませんか?
面接官は、表面的な言葉ではなく、あなたの「原体験」に基づいたリアルな熱意を見ています。
この記事では、エンジニア就活における軸の具体例一覧から、自分だけの軸を見つける自己分析のコツ、業態別(SIer・SES・自社開発)の答え方まで詳しく解説します。
エンジニアの「就活の軸」が思いつかない?よくあるNG例と面接官の視点

エンジニア就活を始めたものの、「志望動機や就活の軸が思いつかない」と悩む学生は非常に多いです。
特に文系や未経験からの挑戦となると、実務経験がないため、どうしても言葉が浮ついてしまいがちです。
しかし、ありきたりな言葉を並べるだけでは、数多くの応募者の中に埋もれてしまいます。
まずは、よくあるNG例と、面接官が本当に知りたいポイントを押さえましょう。
「モノづくり」「ITで課題解決」がありきたりになる理由
就活生がよく使いがちな軸として、「モノづくりがしたい」「ITの力で社会の課題を解決したい」というものがあります。
これら自体は決して間違っていません。
しかし、「なぜ、他の仕事ではなくIT業界のエンジニアなのか?」という深掘りが足りないと、面接官には刺さりません。
例えば、「モノづくり」なら、建築業界やメーカーでも可能です。「ITの力で課題解決」なら、ITコンサルタントや営業でも可能です。なぜ「自らコードを書く(あるいはシステムを設計する)エンジニア」を選んだのかを語れる必要があります。
面接官が見ているのは「原体験」とのリンク
面接官が就活の軸を通して見ているのは、「その軸が、あなたの過去の経験(原体験)に裏打ちされているか」です。
原体験とは、あなたがこれまでの人生で強烈に心を動かされた出来事や、夢中になった経験のことです。
これらが就活の軸と一本の線で繋がっていると、回答に圧倒的な説得力が生まれます。
文系・未経験者の場合の原体験の考え方
文系やプログラミング未経験者の場合、「技術的な凄さ」で勝負する必要はありません。
「学園祭の実行委員で、アナログな作業をスプレッドシートで効率化して感謝された」
「趣味のブログ運営で、HTMLを少し触ってデザインを変える楽しさを知った」
といった、身近な課題解決や小さなITへの興味で十分な原体験になります。
【一覧表】エンジニア就活の軸・具体例と深掘りのヒント

「それでもやはり思いつかない」という方のために、エンジニア就活でよく使われる軸の方向性を大きく3つに分け、具体例を一覧にしました。
これらの例をヒントに、自分の原体験と結びつきそうなものを探してみてください。
1. 技術力・専門性重視の軸
エンジニアとして、技術を追求し、手に職をつけたいという方向性の軸です。
| 軸の具体例 | 深掘りのための質問(原体験のヒント) |
|---|---|
| 最新技術に触れ、専門性を高め続けたい | 過去に、一つのことを深く探求して成果を出した経験はあるか? |
| フルスタックエンジニアとして幅広い技術を身につけたい | 好奇心旺盛に様々な分野を学び、それらを組み合わせて課題解決した経験は? |
2. 顧客課題の解決・社会貢献重視の軸
技術そのものよりも、技術を使って「誰かの役に立つこと」や「社会を便利にすること」に重きを置く軸です。
| 軸の具体例 | 深掘りのための質問(原体験のヒント) |
|---|---|
| ITの力で、顧客の非効率な業務を改善したい | 身近な不便さを、工夫やツールを使って解消した経験はあるか? |
| 多くのユーザーが日常的に使うサービスを支えたい | チームの縁の下の力持ちとして、周囲をサポートすることに喜びを感じた経験は? |
3. チーム・働き方重視の軸
どのような環境で、どのような人たちと働きたいかという点を重視する軸です。
| 軸の具体例 | 深掘りのための質問(原体験のヒント) |
|---|---|
| チームで協力し、大きなプロジェクトを成し遂げたい | 部活やサークルなどで、チーム一丸となって目標を達成した経験はあるか? |
| 若手のうちから裁量権を持って挑戦できる環境で働きたい | リーダーシップを発揮し、自ら率先して行動を起こした経験は? |
IT業界には様々な職種や役割があります。
エンジニア以外の選択肢も含めて業界全体を把握することで、よりエンジニアへの志望動機が明確になることもあります。
以下の記事も参考にしてみてください。

【業態別】SIer・SES・自社開発で刺さる就活の軸の違い

IT企業と一口に言っても、「SIer」「SES」「自社開発」など、業態によってビジネスモデルや求められる人物像が大きく異なります。
そのため、受ける企業の業態に合わせて、就活の軸の「見せ方」を調整することが重要です。
SIer(システムインテグレーター)向け
SIerは、顧客からシステムの開発を請け負う企業です。
大規模なプロジェクトをチームで進めることが多く、技術力だけでなく、顧客折衝能力やマネジメント能力も重視されます。
- チームで協力して、社会インフラを支えるような大規模システムを作りたい
- 顧客の潜在的な課題を引き出し、ITシステムで解決に導きたい
- 将来的にはプロジェクトマネージャー(PM)としてチームを牽引したい
SES(システムエンジニアリングサービス)向け
SESは、エンジニアの技術力を顧客企業に提供する働き方です。
様々なプロジェクトに参画するため、環境適応能力や幅広いスキルが求められます。
- 多様な現場・プロジェクトを経験し、スピーディーに技術力を高めたい
- 様々な企業のシステム開発を支え、IT業界全体の底上げに貢献したい
- どんな環境でも結果を出せる、市場価値の高いエンジニアになりたい
自社開発向け
自社開発は、自社でWebサービスやアプリを企画・開発・運用する企業です。
ユーザーの反応がダイレクトに返ってくるため、サービスへの愛着や、プロダクトを成長させる視点(グロース)が求められます。
- ユーザーの声を直接聞きながら、より良いプロダクトへ改善し続けたい
- 自社のサービスに誇りを持ち、愛着を持って長く育てていきたい
- 企画段階から開発に携わり、ビジネス視点を持ったエンジニアになりたい
自分だけの「就活の軸」を作る!自己分析3ステップ

一覧表や業態別の特徴を理解したところで、いよいよあなた自身の「原体験」に基づいたオリジナルの就活の軸を作っていきましょう。
自己分析は以下の3ステップで進めます。
- STEP1過去の経験を洗い出す
まずは、小中高大とこれまでの人生を振り返り、「夢中になったこと」「頑張ったこと」「大きな挫折とそれを乗り越えた経験」を箇条書きで洗い出します。ITに全く関係ない経験(スポーツ、アルバイト、趣味など)で構いません。
- STEP2「なぜ?」を繰り返す
STEP1で挙げた経験に対して、「なぜそれに夢中になれたのか?」「なぜ頑張れたのか?」「何が嬉しかったのか?」と、3回以上「なぜ?」を繰り返して深掘りします。これにより、あなたの「根源的な価値観」が浮き彫りになります。
- STEP3エンジニアの仕事と結びつける
STEP2で見つけた価値観を、IT業界やエンジニアの仕事の特性(モノづくり、チーム開発、論理的思考、課題解決など)と結びつけます。「私の〇〇という価値観は、エンジニアの△△という業務で活かせる(あるいは満たされる)」というロジックを作ります。
【原体験と軸の結びつけ例】
(原体験)カフェのアルバイトで、混雑時のオペレーションの無駄に気づき、マニュアルを改善して店長やスタッフに感謝された。
↓
(価値観)「現状の課題を分析し、仕組みを変えることで、誰かの役に立つこと」に喜びを感じる。
↓
(就活の軸)「ITシステムという強力な『仕組み』を用いて、企業の非効率な業務を劇的に改善し、働く人を笑顔にしたい」
文系からエンジニアを目指す方は、過去の経験をどうITに結びつけるか迷うことが多いかもしれません。
以下の記事で文系からエンジニアになるための考え方を詳しく解説しています。

まとめ:就活の軸が定まらないならプロに壁打ちを頼もう

本記事では、エンジニア就活における軸の具体例と、原体験から自分だけの軸を作る自己分析の方法を解説しました。
- 「モノづくり」などありきたりな言葉は、原体験がないと説得力がない
- SIer、SES、自社開発など、業態によって刺さる軸は異なる
- 自己分析で「なぜ?」を繰り返し、根源的な価値観をITの仕事と結びつける
「頭ではわかったけれど、やっぱり自分一人で自己分析をして言語化するのは難しい…」
「自分の考えた軸が面接官にどう評価されるか不安」という方は、決して一人で抱え込まず、就活のプロに「壁打ち」をしてもらうのが一番の近道です。
ITエンジニア特化の就活エージェントなら、あなたの過去の経験を丁寧にヒアリングし、エンジニアとしての適性や、企業に刺さる強み(就活の軸)を一緒に言語化してくれます。
模擬面接(面接練習)もしてもらえるため、本番での自信にも繋がります。
自己分析を手伝ってくれるおすすめの就活エージェント2選
あなたの今の状況に合わせて、以下のどちらかのエージェントに相談してみましょう。
どちらも無料で利用でき、プロが客観的な視点で「あなただけの就活の軸」を引き出してくれます。
① ITエンジニア特化で専門的なアドバイスが欲しいなら
IT業界の深い知識を持つプロが、あなたの適性を的確に判断し、エンジニア目線での自己分析やポートフォリオのアドバイスをしてくれます。
② 文系・未経験で、イチから丁寧に自己分析を手伝ってほしいなら
他社の何倍も時間をかける丁寧なカウンセリングが強み。
「自分の強みが全く分からない」「原体験がない」と悩む方に寄り添ってサポートしてくれます。
まずは以下の記事も参考に、エージェントを活用しながら効率よく就活を進めていきましょう。



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